「イフタールの会」が関西と首都圏で開催されました
<関西イフタールの会>
ラマダン(断食月)が始まって間もない5月19日(土)、京都のレストラン・アリババで関西イフタールの会が開催されました。出席したのはオマーン人留学生が7名、日本人学生5名、そしてオマーンクラブ会員が3名の15名。
この日の日没は19時近く。ビスミッラー (神に向かって「いただきます」)、タファッダル!(どうぞ)などのお声とともに、各々少しずつ空腹の体にお水とデーツが染みわたっていきます。それから沢山あるビュッフェのお料理で、少しずつお腹を満たしながら話がはずみます。ハラール料理を初めて食べたという日本の学生さん達もとても美味しい!と喜んでいました。
日本語、英語、アラビア語と、みんなそれぞれのコミュニケーションの方法で、話題は学生さんの勉強していること、出身から始まりました。
サラーラの山出身の留学生がいて、オリックス、ジャバリー:山言葉、さらにアジアチーターがいたこと、オマーンの新しいホテル等、普段なかなか聞くことのできない興味深い話へと広がっていきました。出産を控えた留学生夫婦もいて、日本語の名前でアラビア語にもなる素敵な名前はないかという話題から、日本人の名前とその由来の話にも。どういう名前になるのか、楽しみです!
オマーン人留学生が、オマーンのことを沢山話してくれ、多くのことを学び楽しみました。皆さんが限られた時間の中で勉強し、そして友達をたくさん作って、日本ならではのいい経験ができますように。
またこのような貴重な機会を作ってくださった日本オマーンクラブ、そして会のアレンジをしてくださった京都ノートルダム女子大学の鷲見朗子先生に御礼申し上げす。オマーン・日本の草の根交流が更に深まることをお祈りしております。
(文:石川玲緒奈)
<首都圏イフタールの会>
6月8日(金)の夜6:45、横浜のアラビア料理店Al Ainにメンバーが集まり始めました。
参加者は、首都圏に学ぶオマーン人留学生3名、日本中東学生会議とオマーンクラブ会員の日本人大学生4名を中心に、会員2名が加わりました。オマーン人留学生の多くは三菱商事の奨学生として来日していますが、今年は、留学にあたって彼らのお世話をしてくださっているアジア科学教育経済発展機構(Asia SEED)からも2名のご参加を得、計11名での開催となりました。
徐々にメンバーが集まり、出席者が自己紹介をしているうちに、店主から日没が告げられます。オマーン人留学生Rahmaさんからのイフタール開始のお祈りについての簡単な説明の後、食事が始まりました。イフタールには欠かせないデーツに始まり、飲み物や料理がどんどん運ばれてきます。
今回の留学生参加者は全員女性で、また一人は日本に来てまだ三か月です。日本人教授の言動に対し抱く疑問やアパートの家賃の高さが話題に上がりました。さらに信仰に関する偏見、ハラール食材の入手、大学内の礼拝をどこでするかなど、日本にいるムスリムならではの会話も交わされました。
様々な国の知識や経験がある日本人学生たちもおり、南欧におけるアラビア文化、アラビア料理が地中海料理の一貫であることなど周辺地域に関心が広がります。中東問題におけるオマーンの持つ独自性など、場面次第では繊細に扱われる事柄も話題にあがりました。これらを将来に向けて前向きに、理解を深める方向性でざっくばらんに話せるのは、信頼しあう若い学生同士ならではのことでしょう。
また、オマーンと日本のお化けの話、オマーンの方言について等、文化的な話も興味深く話されました。そしてオマーンがどれほど自然豊かな国であるか、そんな自然豊かな地に世界中の観光客がやってくることなど、オマーンの魅力についてももちろん存分に語られました。
予定の時間はあっという間に過ぎ、レストランを9時前に退出しました。その後学生たちは近くのカフェに場所をかえておしゃべりを楽しみ、イフタールの夜は更けていきました。
Asia SEEDの方は、普段とは異なる和気あいあいとした雰囲気の中、留学生と楽しく話す機会となったとのことです。
最後に、オマーン人留学生Rahmaさんからのコメントをお伝えします。
The iftar gathering gave me the chance to talk to Japanese people or students and share my culture with them. They were interested to know more about Arab culture, the food etc. Mazon and Aysha also have the same opinion, they liked this experience and they enjoyed their time. [日本語訳は「日本語訳」をクリック]
改めまして、ご参加いただいた皆さんと開催にあたってご尽力いただいた方々に、楽しいひと時を支えていただきましたことを心より感謝いたします。(文: 三橋昌恵)