リモートで講演会が開催されました

2021-07-26

オマーンクラブの活動はコロナ禍で2020年に入ってから長期間中止せざるを得ませんでしたが、2021年度は何とかリモートテクノロジー等を利用して活動を再開しました。

 その手始めとして昨年2020年4月に予定されていた講演会を6月27日にリモートで開催に漕ぎ着けました。講師は日本オマーンクラブ会員で元東宮侍従を務められた入江誠様です。

講演会はブサイディ大使の日本語によるサプライズのご挨拶に始まりました。
入江様はご自身の経歴を紹介され、長年勤務された石油関連企業から、時の皇太子殿下のご成婚をきっかけに東宮侍従になられたこと、東宮職という特殊な仕事の宮内庁での位置付け、その内容等をパワーポイントを用いて紹介されました。

ご成婚後、皇太子同妃両殿下の初の外国訪問では1994年にオマーンを訪問されたことに触れ、オマーン国王からアラブの名馬アハジージュが贈呈されたことや、当時オマーン現地で両殿下を迎えられた遠藤名誉会長が思い出を語るなど、臨場感溢れる場面もありました。両殿下のオマーンご訪問の様子は

https://www.youtube.com/watch?v=Y1KrB_q7MgQ でご覧になれます。

オマーンクラブでは2011年にアハジージュを栃木の御料牧場に訪ねました。その折には皇太子殿下より「オマーン・日本の友好のあかしとして牧場を訪れ記憶されんことを」とのお言葉を賜り、参加者一同感激しました。

また天皇陛下が皇太子時代から水についての研究をライフワークとされ、数冊のご著書の出版や国際機関などの国際会議でも名誉会長を務められるなど活躍されたことも紹介されました。特に入江様がご研究に同道された埼玉県の「見沼通船堀」は、メキシコでの「第4回世界水フォーラム」2006年の講演ベースになったものでとても思い出深いものがあるそうです。

(上記写真はクリックすると拡大します。)

2019年11月に天皇皇后両陛下となられた大嘗祭では、皇后陛下の脂燭役として衣冠束帯姿で務められました。

元侍従としての入江様のご経験談は一般人には普段触れる機会のないもので、大変興味深い内容でした。そして「国内では地震や津波など様々な災害に見舞われましたが、地球温暖化や SDGs が叫ばれる時代、まさに『日本のそして世界の平和の求道者』としての御方としてふさわしい象徴が誕生したのではないでしょうか」と結ばれました。

大嘗祭で脂燭役として(左が入江氏)

衣冠束帯の装束で