4年ぶりに日本オマーン学生交流会

2023-12-25

 

オマーン建国記念日の1118日、コロナ禍で休止せざるを得なかった当クラブ主催の日本・オマーン学生交流会が4年ぶりに再開されました。両国の若い世代の相互理解と育成を目的に開始されたこの交流プログラムは、一晩の合宿を含む二日間行われ、プログラム開始時より東京中野区の成願寺さんのご好意で会場を提供していただいています。

プログラムはディスカッション、日本文化体験、ハラールレストランでの夕食会、その日の夜は境内での合宿と続き、翌日早朝の座禅、朝食そして首都圏の特定地域訪問または観光から構成されています。

今年も首都圏のみならず広島や関西からも参加したオマーン人留学生10名と、日本人学生や元学生10名が会場となった長寿閣で初顔合わせをしました。司会は会員で学生交流会コーディネーターの玉澤恵理さんです。ジョーンズ享子会長から、禅寺で交流会を行う目的をお伺いした後、早速ディスカッションが始まりました。

参加者達はグループに分かれてそれぞれ自己紹介をした後、オマーンと日本では家族構成や食文化、冠婚葬祭の制度がどう異なっているのかといったトピックや、日本に暮らす留学生たちが感じた文化的な驚きについて共有する等、和気藹々とした雰囲気の中で始まり、様々な意見交換が活発に行われました。

途中の休憩時間には、ジョーンズ会長手作りのオマーン国旗をデザインしたデーツケーキや、参加者が持ってきてくださったお菓子等を皆で楽しみました。住友商事マスカットオフィスから帰国中の近藤立弥さんも出席され、少し気の早いサンタクロースさながら、大きな袋を背負って登場されました。中から取り出したのは何と大袋のオマーンチップス。交流会のために遠路はるばるマスカットから持ってきてくださったのでした。オマーン人留学生達から大きな歓声が上がったのは言うまでもありません。休憩後、グループ毎にディスカッション内容の報告が行われ、学生達はすっかり打ち解けた様子でした。

 

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続いては茶道体験です。日本人参加者も留学生達と共に書院に正座し、巌先生とお弟子さんのお点前を拝見。先生の英語によるご説明とご指導の下お茶をいただきました。京都から来た男子留学生は京都に4年ほど滞在しているものの、お茶の体験は初めてだととても感激した様子でした。

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書院から外へ出ると陽も落ちて夕食の時間です。参加者達は徒歩20分ほどのハラールレストランへ向かいます。日本人参加者の中にはハラール料理が初めての人もいて珍しい料理を留学生に聞きながら食事を楽しみ交流を深めました。

                 

その晩留学生達は境内の部屋で畳の上に布団を敷き合宿、翌朝は6時に起床して部屋を清掃、7時には本堂に集合して座禅です。坐禅を初めて体験した留学生の中には気持ちがとても落ち着き、もっと長い間座禅を続けていたかったという人もいた程でした。

朝食後はオマーンクラブの柴田理事の案内で浅草へ。遠方から来た留学生には珍しい場所でしたが、都内在住の学生達は既に行ったことがあることが判明。皆で浅草散策とランチを楽しみ、プログラムは終了しました。