イベント情報
ムスラヒ大使ご夫妻、どうぞお元気で!
4月の総会でムスラヒ大使が日本での任務を完了され、帰国されると発表されました。帰国は夏頃とのことでしたが、アビア大使夫人は諸準備のため6月1日には離日されるとわかり、急遽5月21日、外国人記者クラブのレストランにてムスラヒ大使ご夫妻送別会が開かれました。
ラマダン中のため日没と共に、オマーン産のデーツを皆でいただき食事会が開始されました。遠藤名誉会長より、大使ご夫妻が10年半にわたる駐在中にオマーン・日本の友好のためにご尽力されたこと、当クラブ発足以来8年間多大なご支援・ご協力をいただいたことに感謝の辞が述べられました。
ムスラヒ大使からは、「10年半にわたる日本滞在で、日本を第2の故郷のように感じています。それも、遠藤さんはじめ日本オマーンクラブの皆様の厚情のお陰と、感謝しております。」とのお言葉をいただきました。アビア大使夫人からも「私たちの子供たちは、幼い時に日本に来て、子供時代をほとんど日本で過ごせて幸せでした。」と心のこもったお言葉をいただきました。 大使ご夫妻のイギリス在住のお子様方の話や、当クラブ主催のオマーン旅行の思い出話など、楽しい歓談と食事の時間を一緒に楽しみました。
食事の後、大使ご夫妻には誕生月の花をあしらった銀製の栞を、お嬢様にはつまみ細工の日本風髪飾りを、当クラブを代表して新谷様・金子様が贈呈されました。そして今後のムスラヒ大使ご夫妻のご健勝とオマーンの更なる発展を祈り、岡部様の音頭で一本締が行われ、最後に全員で記念撮影を行いました。
見送りの際には、大使ご夫妻は参加者一人ひとりとしっかり握手して、お別れの挨拶をされました。参加者全員、ムスラヒご夫妻との思い出を大切にすると共に、ご夫妻のオマーンでのご健康と幸せを願っております。 ムスラヒ大使、アビア大使夫人、10年半ありがとうございました。そしてお疲れさまでした!
2018年度日本オマーンクラブ総会、講演会が開かれました。
去る4月18日、東京広尾のオマーン大使館にて多数の会員の出席の下、2018年度の総会が開催されました。冒頭、遠藤会長が会長を退かれて名誉会長となること、新会長にはジョーンズ事務局長が、新事務局長には中江理事が就任することが報告されました。
引き続き挨拶されたムスラヒ大使からは本国からの命により日本での任務を完了し、オマーンへ帰国されることが発表されました。予期されていたこととは言え会員からは思わず溜息が漏れました。2010年のオマーンクラブ創立以来、長期に亘り様々な面でクラブの活動にご支援くださったムスラヒ大使には、深い感謝と今後のご活躍並びにご健康を心よりお祈り申し上げます。
岩城理事の司会の下、総会議事は滞りなく進められました。総会終了後、20分の休憩を挟んで、元オマーン大使で会員の森元誠二氏をお迎えし、「ノーベル物理学賞受賞者の訪問に秘められたある使命」と題された講演会が行われました。
大使は昨年末から新年にかけて、青色LEDを開発されてノーベル物理学賞を受賞された天野教授とオマーンを訪問されました。お二人は科学分野の専門家や政府高官と会談され、オマーンの物理学研究や今後の人材育成に助言されました。森元大使は天野教授の気さくな人柄にも触れ、マスカットの小学校を訪問されたときのエピソード等も紹介されました。
実はこの訪問にはもう一つ隠された使命がありました。それは日本人の血を引くブサイナ王女へ、伺い知ることのできない深窓の人となられた王女の様子を心配した叔母の大山昌子さんが、亡くなられる前に残したビデオメッセージを伝達することでした。森元大使は男性であるため、直接王女にお会いすることはできませんでしたが、メッセージは無事に届けられたそうです。そして、オマーン訪問後まもない本年1月に、王女より、彼女の好きな紫色と蝶々のデザインを施した返事のお手紙を、森元大使が受け取られたそうです。この逸話は、来る6月3日のBSフジ「ザ ノンフィクション」でドキュメンタリーで放映予定との事です。
LEDという「未来志向の光」とタイムール国王の王女ブサイナ姫という「昔の日本」という、日本とオマーンの繋がりをしみじみと感じた講演会でした。
アラブ料理教室が開催されました
気温は22度を超え、桜が満開となった2018年3月27日(火)、東京・広尾のオマーン大使公邸で、アラブ料理教室が開かれました。はじめにアビール・アイシャ大使夫人が「今年初めての料理教室の開催です。オマーンの国や歴史、文化を紹介できることをとても楽しみにしていました。日本での滞在も長くなり、まるで自分の国のような感じがしてきます」と挨拶されしました。またジョーンズ享子・日本オマーンクラブ事務局長から、大使夫人の写真展がオマーンで開催されたことが報告されると、大使夫人は「これからも写真を通して日本の風景の美しさをオマーンに紹介したい」と話しました。大学時代から写真を学び、複数の受賞歴があり、最近も第78回国際写真サロン(主催:全日本写真連盟、朝日新聞)海外部門で入選を果たした腕前だそうです。
このあと、上空から撮影したオマーンの映像を鑑賞しました。荒野にそびえ立つ雄大な岩山と、繊細で美しいイスラム建築、マリーンスポーツを楽しめるエメラルドグリーンの海など、まるで映画のセットのような風景の”空中散歩”に、参加者からはため息が漏れました。
キッチンでは大使館専属シェフのナジさんによる実演が行われました。今回は「コフタ トマトソース」と「チーズとミルクのパイ」。コフタは牛挽き肉やタマネギ、ニンニクなどを使い、ハンバーグの材料に似ていますが、ポイントはたくさんのミントとパセリ、ミックススパイスを練り合わせること。また、オーブンで焼く前にトマトをのせ、そのうえから、濃厚で甘いザクロソースとレモン汁を混ぜ合わせたものをたっぷりかけておくことです。スイーツは、パンのような生地でクリームチーズを包み、ボール状に丸めたものをきつね色になるまでオーブンで焼き、コンデンスミルクをたっぷりかけたもの。クリームチーズにインスタントコーヒーの粉を加えておくのがコツだそうで、控えめで上品な甘さに仕上がっていました。
オマーンコーヒーとともに、出来たての料理を堪能したあと、アビール夫人による乳香についての説明と焚き方の実演がありました。オマーンのドファール地方に自生している木から採れる上質な乳香は「神からの贈り物」と呼ばれ、高価な香水や化粧品の原料としても使われています。オマーンの一般家庭では一年を通して乳香が焚かれ、胃薬や食後の口のケアとしても使われるなど、日常生活に欠かせません。宝石のような半透明の小さな粒を手にした参加者たちは、香りをかいでみたり、実際にかんで飲み込んだりしながら、思いを馳せました。わずか3時間ながら、オマーンへのゴージャスな旅を満喫した優雅なひとときでした。
恒例の祝賀感謝会が開催されました
去る2月8日、オマーン大使館で大使ご夫妻始め全スタッフをお招きして祝賀感謝会が開催されました。メインホールの各テーブルには大使館員とクラブ会員が同席しました。
「・・・10年前の今日、閣下はオマーンの正装にハンジャルを身に付けられて 古式ゆかしい馬車に乗られて天皇陛下への信任状捧呈式に向かわれた。・・・」 祝賀会の冒頭、遠藤会長は熱い思いを込めて、大使閣下がこの10年間オマーン・日本両国友好のために多大なご尽力をなされたことを述べられ、記念品として大使と大使夫人に陣羽織デザインのクッションを贈呈されました。また日頃から様々な面でお世話になっている大使館スタッフには日本的デザインの紙製ペン立てが贈られました。40名あまりの同席した会員の気持ちが凝縮された会長の挨拶と記念品に、大使や大使館員の皆様は大いに感激されたようでした。
ムスラヒ大使からは、毎年日本オマーン学生交流会始めオマーン人留学生のお世話に特に貢献されている成願寺の方丈様に感謝状が、また遠藤会長とジョーンズ事務局長にも感謝状が授与されました。その後、大使館員の皆様が紹介され、オマーン料理のビュッフェをいただきながら各テーブルではなごやかに会話が弾みました。
多種多様な会員からなるオマーンクラブ独特のパーティーは、恒例の全員集合写真で楽しい時間の幕を閉じました。
ムスラヒ大使並びに大使館員の皆様のますますのご健勝を祈念申し上げる次第です。
新年のご挨拶 كل عام و انتم بخير
新年おめでとうございます。
皆さまにおかれましては、平穏な新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。
さて、日本オマーンクラブは今年で8年目の正月を迎えます。クラブの年間行事もほぼ固まり、ムスラヒ大使就任記念祝賀・大使館員感謝の会や日オ学生交流会などを通じての日オ交流、講演会やオマーンニュースなどを通じてのオマーン理解、サマーパーテイや年の瀬お好み焼き会などを通じての会員の親睦をより深めることができたと思っております。また、大使館初め周辺からもわれわれの活動の評価が高まっております。
私事ですが、昨年7月に日本とオマーンの経済関係促進に尽力したとして外務大臣表彰を受賞いたしました。これには、2010年以来日本オマーンクラブの活動も大いに評価されたものと思念しております。これもひとえに皆さま方のご支援ご協力の賜物と心より感謝しております。
今年も、当クラブは日本・オマーンの友好促進と一層のオマーン理解を目指して、活動をより充実して参ります。引き続きご支援ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
日本オマーンクラブ会長
遠藤 晴男