イベント情報
Arabic Version of Japan Basics, A Handbook for Study Abroad in Japan, Published 日本留学ハンドブックアラビア語版が出版されました
(日本語は英語の下にあります)
The Japan Oman Club published Japan Basics, A Handbook for Study Abroad in Japan for Islamic students in 2015. There was a distinct need for it because Islamic culture is not well understood in Japan, and specialized student guidebooks were not readily available.
The number of students across the Middle East who wish to study in Japan is increasing. So the Council of Arab Ambassadors and Heads of Mission in Japan, which includes 22 countries from the Middle East and North Africa, decided that the handbook would be a very useful resource to make generally available in Arabic.
They formed a special task force, under the leadership of HE Ambassador Khalid Al Muslahi of the Sultanate of Oman, to translate and expand the content of Japan Basics for a wider Arab readership. It is our pleasure to annouce that the Arabic version of the handbook has been published in April, 2016. The Council is distributing them to Japanese Embassies in those countries as well as their member embassies in Japan for use by prospective students.
The Japan-Oman Club is honored to have been able to provide the core contents for the Arabic version and to contribute in helping Arab as well as other Islamic students adjust better to life in Japan.
日本オマーンクラブではイスラム圏からの留学生向けに、昨2015年に日本留学ハンドブック「Japan Basics 」(英語版)を出版しました。オマーン・スルタン国のハリッド・ムスラヒ大使閣下のリーダーシップの下、中東・北アフリカの22か国から成る在京アラブ外交団(the Council of Arab Ambassadors and Heads of Mission in Japan)によりJapan Basics の内容を基に、アラビア語版日本留学ガイドブックが今月(2016年4月)出版されました。
Japan Basics には留学ビザ取得や来日時の空港情報に始まり、日本滞在時に知っているべき事柄、例えば在留カード携帯義務・国民保険加入義務、あるいは宿舎探し・交通機関の利用法、ハラールフード食品店や災害時の連絡方法など、日本での滞在に役立つさまざまな情報が記載されています。また、アラビア語版には大使館として留学生に促したい日本との文化的相違点や各国での日本語学習の機会の情報などが付け加えられています。アラビア語版はアラブ各国の日本大使館や駐日アラブ大使館に配布され、日本留学を希望する学生に利用してもらうことになっています。
日本オマーンクラブはJapan Basics の内容がアラビア語版として出版されたことを光栄に思います。この冊子を通じてアラブ人はもとより、広くイスラム圏からの留学生の日本滞在に少しでもお役に立てることを願っています。
熊本の被災地へオマーンデーツ
熊本の被災地の皆様には、心よりお見舞い申し上げます。
この震災のさなかにも新しい命が誕生したという喜ばしいニュースが1-2件流れましたが、偶然にもその内の一人は当クラブ会員のご家族です。http://www.asahi.com/articles/ASJ4P03VXJ4NUTIL06M.html
日本オマーンクラブでは熊本地震の被災地支援としてオマーンデーツ100kgを送付させていただきました。
中東のオマーンではナツメヤシの木は昔から「母なる木」と親しまれ、ヤシの葉で住まいを作り、その果実であるデーツは人々の空腹を満たしてきました。
デーツは果糖は勿論のこと、ビタミンやミネラルなど栄養価が高く、エジプトの古来から砂漠の遊牧民が水とデーツさえあれば何日も旅することができたと言われています。保存性も高く、防腐剤なしでも常温で何日でも保存出来るので、災害時のエネルギー源として適切であると考えられています。
デーツの果肉は、そのまま加熱することなく乳幼児にも与えることができるので、小さいカップとスプーンを付けて小児病院へ、また高齢者にも配布できるよう小分けにして当クラブの有志のご尽力により発送されました。
微力ながら、デーツが一人でも多くの被災者の方々の力になれば幸いです。
2016年度の総会開催 Club’s General Meeting held at the Omani Embassy
2016年4月20日、日本オマーンクラブの2016度の総会が多数会員の出席の下、東京広尾のオマーン大使館で開催されました。
総会は滞りなく進行し各議題承認後、緊急動議として熊本地震被災者に対し日本オマーンクラブとしてオマーンデーツを送る議案が討議され、賛成多数で決議されました。デーツは既に発送されています。
また、総会の席上ムスラヒ大使より、昨年度日本オマーンクラブが出版した日本留学ハンドブック Japan Basics のアラビア語版が出版されたことが紹介され、同時に日本オマーンクラブの活動、特にオマーン人留学生に関するクラブの支援に対して感謝の意を示されました。クラブの活動ぶりは他のアラブ諸国大使館の関心もよんでいるそうです。
総会に引き続き「健康と薬・薬局事情」と題し、臼井タミ様による講演会があり普段ではなかなか知ることのできない数々のご助言がありました。
薬剤の専門家として臼井タミ様は、「基本的な食事・睡眠・運動」を大切にし、素朴な疑問をもち、できるだけストレスを貯めないようにし、薬を飲まず、名医と迷医の区別をしっかりとつけることなどが健康を維持するのに重要であると結ばれました。
講演会後はオマーンコーヒーとデーツやクッキーでの懇親会があり、各会員が親交を深めました。
春のアラブ料理教室が開催されました
桜の開花宣言もされ、春の訪れを感じる3月23日、東京広尾のオマーン大使館でアビール夫人によるアラブ料理教室が開催されました。 約30名の参加者は、乳香の香りが立ち込める豪華な応接室にて、オマーンを紹介するビデオを2本観賞しました。
ビデオではまるで砂漠の国とは思えぬオアシスが展開され、中東=砂漠しかないというイメージを払拭するとても魅力的な自然豊かなオマーンが見られ、一部では感嘆の声も聞かれました。2本のビデオ鑑賞後、大使夫人のご挨拶があり早速キッチンへ移動します。
キッチンでは、シェフのナジさんを囲み、まずは茄子のムサカの説明から始まりました。大きな米茄子を使い、ナジさんの流暢な日本語でお料理が展開されていきます。たっぷりのオリーブオイルで茄子を炒め、にんにくをつぶした時の香ばしい香りがキッチンに漂い、参加者の期待が膨らみます。材料はすべて日本のスーパーで購入できるものばかりゆえ家に帰ってすぐに作れます。
もう一つはカシューナッツのバクラワというパイ生地を使ったデザートです。大使夫人から、ピーナッツやピスタチオでも代わりになります、というアドバイスが。ギーというバターを使ったり、シロップにはオマーン産のローズウォーターが入ったり、中東のデザートならではの特徴が!出来上がったバクラワがオーブンから出てくると、思わず「わぁー」という歓声が漏れました。
本来ならば招待客のみが使えるゲスト用のテーブルにて、セルフサービスで各自それぞれが思い思いの場所に座り、楽しく歓談しながら昼食をいただきました。美味しさのあまりムサカをお代わりする方も多数いました。そして初めてオマニコーヒーを飲む参加者もいて、スイーツとの絶妙な味のバランスにオマニコーヒーをお代わりする姿もちらほら。
最後に大使夫人による乳香の焚き方の実演がありました。白っぽい乳香であれば、口の中でガムのように噛むと、口の中の細菌に作用しさっぱりするとのこと。みな乳香をいただき、ガムのように噛んでみました。
楽しい時間はあっという間で、最後の集合写真の時には、参加者全員で、「オマーニー」と声を出して笑顔で集合写真に納まりました。
人間とチンパンジーについての講演会が開催されました
2016年3月3日に東京広尾のオマーン大使館で、オマーンクラブ会員で東京大学教授・長谷川寿一先生をお迎えし講演会が開かれました。昨年に引き続き2016年も多才な当クラブの会員が講演会講師を務められます。
「ヒトとチンパンジーの間:チンパンジーを鏡として人間とは何かを考える」と題された先生のご講演では、冒頭に2年間もの間マラリヤその他の病気と闘いつつ日々洗面器一杯の水で生活され、野生のチンパンジーをご夫婦で観察されたアフリカのタンガニーカ湖とオマーン帝国が東アフリカで経営したタンガニーカ(現タンザニア)を含むザンジバル王国が紹介されました。
チンパンジーから進化した人間とチンパンジーのDNAの違いはわずか1.2%であるという事実やチンパンジーの持つ「瞬間的記憶力」のビデオでは誰もが「目からうろこ」を経験したひと時でした。またチンパンジーと人間の違いでは脳の大きさ、社会性(オスとメス・オス同士の関係)や繁殖年齢やその期間、食料の種類・確保、特に人間間のみに存在する「協力」や「知識の伝達」などが説明されました。
二足歩行を始めた人間が自らの環境を自らの手で改変してきましたが、現在に至る地球環境の変化にどう対処するかなど、「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか」(ゴーギャン)が私達現代人のひとり一人が深く考えるべき命題であることを強調され終了しました。
« Older Entries Newer Entries »