イベント情報

4年ぶりにオマーン大使館で祝賀感謝会

2024-03-30

ようやく春めいて来た3月1日、「オマーン大使館祝賀感謝会」が4年ぶりに開催されました。

このイベントは、日頃から大使ご夫妻をはじめとする外交官の方々や大使館職員の方々には大変お世話になっており、日本オマーンクラブとして感謝をお伝えする場として2013年以来毎年開催して参りました。同時に大使館の皆様と会員同士の親睦も目的としております。

祝賀感謝会当日は、受付を済ませ「くじ」を引いて、「くじ」で指定されたテーブルへ参加の皆さんが向かわれました。各テーブルには、大使、大使館の方々、職員の方々がお一人ずつ同席をされ会員の皆さんと親交を深められるような配席となりました。

司会は会員の半澤彰さんが務められ、何と日本語とアラビア語による司会で進んでいきました。オマーンクラブ会長のジョーンズ享子さんより開会のご挨拶で始まり、モハメッド・アル ブサイディ大使閣下のご挨拶のあと外交官の皆様と大使館スタッフが紹介され、クラブから大使館の方々に、感謝の気持ちを込めて記念品が贈られました。

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プレゼンターは理事の柴田芳彰さんと久保田郁子さんのお二人。大使ご夫妻への贈り物は、震災復興の願いも込めて石川県で作られている「九谷焼のデミタスカップ」(北斎の大波と赤富士のデザイン)を。外交官、職員の方々には「豆皿」が贈られました。皆さんとても喜んでくださり、4年のブランクが一気に無くなるとても温かな雰囲気となりました。そのあと、オマーン国を紹介するビデオが流れ、会員の皆さんはオマーンを訪れたいと思われたに違いありません。

 

各テーブルでは、オマーン国の世界遺産の多さ、豊かで美しい自然、日本並みかそれ以上に良い治安の話など様々な話で盛りあがっていました。しばらく歓談しているとお待ちかねのランチタイムです。

メニューは、大使館でお料理教室を開催してくださる大使夫人のアイシャさんが考えてくださったとのこと。残念ながら体調を崩されてしまい当日はご欠席でしたが、開催前日まで準備をしてくださったそうです。感謝の念に堪えません。

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お料理はメインホールの隣の部屋にセットされていました。今回のメニューは、
「アラビア風ドレッシングの野菜サラダ」「フムス」「ピタパン」「ババガヌーシュ」「アラビア香味の魚料理と肉料理」「チキンカレーや日本米のご飯やサフラン入りのお米料理」が出されていました。デザートには「パンプリン」や「デーツ」、もちろん定番のオマーンコーヒーには、カルダモンとローズウオーターが入っていました。彩も美しく、美味しくて、皆さん何度もおかわりに足を運ばれていました。
     

おなかも落ち着いて、コーヒーのおかわりも底をついたところ、大使が各テーブルを回られたり、会員の皆さんも各々のテーブルを離れ、自己紹介をしたり、写真を撮ったり、親睦を深められていました。

「宴もたけなわではございますが」と半澤さんのアナウンスがあり楽しいひと時も終わりに近づきました。閉会のご挨拶は、オマーンを誰よりも愛し、オマーンに尽力をされた、オマーンクラブ名誉会長の遠藤晴男さんでした。最後に1本締めで、4年ぶりの「オマーン大使館祝賀感謝会」が幕を閉じました。

 

あっと言う間の1時間30分でしたが、皆さん楽しい時間を過ごされたと思います。
いつもながら、大使館のスペースをご提供くださる大使閣下、準備をしてくださる大使館の方々、職員の方々に改めてお礼を申し上げます。

今回は51名の会員が参加されました。次回は更に多くの会員の皆さんとお会いできることを楽しみにしております。

講演会「2024年の中東情勢を考える」が開催されました

2024-03-13

 
2024年2月28日、オマーン大使館の厳かな雰囲気の中、中東情勢を考察する講演が行われました。パレスチナの現状を解説する講演者は、東京大学大学院総合文化研究科の鈴木啓之准教授で、会場にはパレスチナ情勢に関心を寄せる多くの参加者が集まり、多少緊迫した雰囲気が漂っていました。

冒頭アルブサディ駐日オマーン大使の強いメッセージが紹介されました。「現在ガザ地区で起こっている事は許し難い」「平和という言葉と行動が伴わなくてはならない」との言葉は、中東情勢が世界的な課題であることを強く意識させられるものでした。

時代を遡り、100年前の第一次世界大戦中のインフルエンザ・パンデミックでの経験に触れることからご講演は始まりました。当時、志賀重昂は「これから世界の情勢は関ヶ原だ」と述べ、中東情勢を「世界的川中島」と表現し、白人と有色人の間の分断を懸念していました。イギリスによるヨルダンとパレスチナの分割から時を経て、2017年末にトランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都と宣言し5年後に対立が爆発したことなど、写真やVTRを交えながら中東の歴史的背景が詳細に語られました。

その後、鈴木准教授はガザ地区の現状に焦点を当てられました。『10.7』ハマスのイスラエルへの空爆から約5ヶ月が経過し、イスラエル軍によるガザ民間の病院・学校・国連施設への攻撃が繰り返され、多くの犠牲者(ガザの死者3万人、負傷者7万人)が出ているなど、未曾有の人道危機が続いている現実が提示されました。加えて、国際社会や周辺国は足並みが揃っていないことに触れられ、グローバルサウスVS欧米の様相を呈し、国連安保理の決議が出来ず終結への道筋が立たない状況とのこと。

また、鈴木准教授は人道支援の重要性についても言及されました。ガザ地区では、飢餓や感染症が蔓延し、衛生状況も最悪の状態にあると指摘されました。具体的には25万人が呼吸器疾患に苦しみ、安全な水さえも不足し10万人が下痢に苦しんでいる深刻な状況であることに加え、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への資金拠出停止(国連職員の『10.7』イスラエルへの空爆関与発覚による)により国際支援が絶たれる懸念を強調されました。

さらに、周辺への負の波及効果もあり、イスラエルによるレバノンでの戦闘の拡大や、イエメンでのフーシ派に対する米軍の軍事攻撃などが中東全体に更なる混乱を招いているようです。中期的な影響として、中東和平の前提の崩壊、中東世論の「揺り戻し」/米主導による「中東再編」の行き詰まり懸念が益々広がっているとのこと。鈴木准教授は、「この人道危機が早く終わって欲しい、停戦しなければもっと最悪を更新し続ける」と国際社会に停戦を呼びかける重要性を強調し、講演は警鐘と共に幕を閉じました。

講演後は大使館のご厚意で出されたコーヒーとデーツで、鈴木准教授を囲んでの懇親会へと続きました。

  

年頭のご挨拶

2024-01-01

 

明けましておめでとうございます。
 
旧年中は皆様のご協力とご支援のお陰で、コロナ禍によりあらゆる場面で中断されていた日本オマーンクラブの活動を再び軌道に乗せることができました。
 
本年はインターネットも更に活用し、国外を含む首都圏以遠の会員や、
現役で平日9時5時のお仕事をされている方々にもイベント等に参加していただけるような仕組みを、
継続して模索していきたいと思っております。同時にどの会員にも楽しんでいただけますよう、日本オマーンクラブの活動アイデアや講演会演題のご希望等、会員の皆様から是非お聞かせ頂けましたら幸いです。

 

皆様のご健勝を祈念し、誰もが平和を享受できるような一年になりますよう願っております
 
                              日本オマーンクラブ
                               会長
                                 ジョーンズ享子

4年ぶりに日本オマーン学生交流会

2023-12-25

 

オマーン建国記念日の1118日、コロナ禍で休止せざるを得なかった当クラブ主催の日本・オマーン学生交流会が4年ぶりに再開されました。両国の若い世代の相互理解と育成を目的に開始されたこの交流プログラムは、一晩の合宿を含む二日間行われ、プログラム開始時より東京中野区の成願寺さんのご好意で会場を提供していただいています。

プログラムはディスカッション、日本文化体験、ハラールレストランでの夕食会、その日の夜は境内での合宿と続き、翌日早朝の座禅、朝食そして首都圏の特定地域訪問または観光から構成されています。

今年も首都圏のみならず広島や関西からも参加したオマーン人留学生10名と、日本人学生や元学生10名が会場となった長寿閣で初顔合わせをしました。司会は会員で学生交流会コーディネーターの玉澤恵理さんです。ジョーンズ享子会長から、禅寺で交流会を行う目的をお伺いした後、早速ディスカッションが始まりました。

参加者達はグループに分かれてそれぞれ自己紹介をした後、オマーンと日本では家族構成や食文化、冠婚葬祭の制度がどう異なっているのかといったトピックや、日本に暮らす留学生たちが感じた文化的な驚きについて共有する等、和気藹々とした雰囲気の中で始まり、様々な意見交換が活発に行われました。

途中の休憩時間には、ジョーンズ会長手作りのオマーン国旗をデザインしたデーツケーキや、参加者が持ってきてくださったお菓子等を皆で楽しみました。住友商事マスカットオフィスから帰国中の近藤立弥さんも出席され、少し気の早いサンタクロースさながら、大きな袋を背負って登場されました。中から取り出したのは何と大袋のオマーンチップス。交流会のために遠路はるばるマスカットから持ってきてくださったのでした。オマーン人留学生達から大きな歓声が上がったのは言うまでもありません。休憩後、グループ毎にディスカッション内容の報告が行われ、学生達はすっかり打ち解けた様子でした。

 

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続いては茶道体験です。日本人参加者も留学生達と共に書院に正座し、巌先生とお弟子さんのお点前を拝見。先生の英語によるご説明とご指導の下お茶をいただきました。京都から来た男子留学生は京都に4年ほど滞在しているものの、お茶の体験は初めてだととても感激した様子でした。

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書院から外へ出ると陽も落ちて夕食の時間です。参加者達は徒歩20分ほどのハラールレストランへ向かいます。日本人参加者の中にはハラール料理が初めての人もいて珍しい料理を留学生に聞きながら食事を楽しみ交流を深めました。

                 

その晩留学生達は境内の部屋で畳の上に布団を敷き合宿、翌朝は6時に起床して部屋を清掃、7時には本堂に集合して座禅です。坐禅を初めて体験した留学生の中には気持ちがとても落ち着き、もっと長い間座禅を続けていたかったという人もいた程でした。

朝食後はオマーンクラブの柴田理事の案内で浅草へ。遠方から来た留学生には珍しい場所でしたが、都内在住の学生達は既に行ったことがあることが判明。皆で浅草散策とランチを楽しみ、プログラムは終了しました。

                     

講演会「人生100年時代、目の輝く人に」が開催されました

2023-11-08

井上肇先生

ようやく秋の気配となった10月19日、日本オマーンクラブ2023年度第3回目の講演会「人生100年時代、目の輝く人に」が東京広尾のオマーン大使館で60名もの参加者を迎えて開催されました。講師は聖路加国際病院で長年整形外科部長を務められ、現在も現役として診療を続けられている井上肇先生です。

開口一番、先生は「犬はなぜ尻尾を振るのですか」と参加者に質問を向けられ、全員が頭を捻っていると「尻尾は犬を振れないから」との答え。軽く会場を沸かせたところで本題に入られました。

時代は今や人生100年時代、人生の後半に「目の輝く人に」なるにはどうしたらいいのか?過去60年で寿命は20年伸びた。これまでの世代が経験してこなかった事態にどう対応していくか?というのが講演の趣旨でした。

 

昔から不老長寿は人類の夢でしたが、それが現実となると寿命の伸びもいい話ばかりではなく、伸びた20年のうち半分は介護のお世話になる。その理由の約半分が脳血管障害、認知症、運動器障害。井上先生は、そうした事態などをどう防ぐか、どんな人が認知症になりやすいのかなど、皆が知りたい事柄を具体的に提示しながら予防方法をデータ等を使いながらお話しになりました。

人生後半に目の輝く人になるにはどうしたらいいのか? 先生は三項目ほど挙げられましたが、中でも老化を容認することや新たな知識や活動を求めることの重要性を強調されました。老化を容認することでストレスも消えて自律神経が安定して体調も良くなり、更に介護される身になった時には過去の自分を捨て屁理屈をこねない、介護者や介護施設に過度の期待を寄せないなど、意識改革を元気な内に行う必要があるとも説かれました。

60歳を過ぎたら10年先を見据えて医療と健康の基礎知識を身につけ、人の世話になる訓練、加齢の容認、好奇心を持って新しい発見に努め、習慣的な運動、価値観の変化についていくことが重要になるそうです。

そこで先生は「両手の会」を提唱されておられます。利き手とは別の手で字を書くことで脳を刺激し認知症予防が期待できることや、麻痺などで利き手が使えなくなっても別の手を使うことができるようになるなど、元気なうちに訓練を始め、自分自身の力でできる行為の範囲を維持し育成拡大していこうというご提案です。右の著書を出版されていて数冊ご寄付くださいました。くじ引きで幸運な会員が頂戴しました。

最後に先生は両手使いの医学 的効果について思弁的に立証されていないと仰っていましたが、卒寿を迎えられている先生ご自身がこのようにお元気であることが一番の証拠ではないかと思いました。

ユーモアたっぷりのとても貴重な講演をありがとうございました。

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