イベント情報
Dr. Busaidi大使による講演会が開催されました
2022年11月2日(水)、第2回目の講演会が広尾オマーン大使館で開催されました。新型コロナウイルス感染症の影響でほぼ3年ぶりの再会となる本会は、「オマーン、歴史ある美しい国」を題に、モハメッド・アル・ブサイディ駐日オマーン・スルタン国特命全権大使によるご講演でした。
大使は、オマーンと日本のこれまでのつながりや、オマーンの概略のお話後、オマーンの美しさを写真や動画を交えて、様々な観点から話されました。
例えば、自然を体験できる場所として、飛び地になっているムサンダムにはスキューバダイビングもできるとても美しいサンゴ礁があること、Wadi Ash Shabは水がとてもきれいで自然の滝を浴びて洞窟の中に入れること、アフダル山は段々畑上の果樹園が特徴となっており、ここでは様々なフルーツやバラが有名なことなどお話されました。
ザクロ・プラム・梨といった果物だけでなく、Bootと呼ばれるオマーンにしかないアラブの果物や、オマーンスタイルのラズベリーの紹介などもありました。
冒険できる場所として、Al Hoota Cave(洞窟の中に走るトラムから洞窟を楽しめるそうで、ここには目の退化した洞窟魚も生息しているそうです)、Majilis Al Jinn(世界で2番目に大きい洞窟で、パラシュートを用いてジャンプする人もいるそうです)、Al Kasfah Hot SpringやAin Al Thawarahといった温泉の紹介もありました。
その他、1987年に世界文化遺産に登録されたバハラ城塞をはじめとする城塞といった文化遺産の数々、
チーターやガゼルなどの野生動物の豊かさ、馬やラクダも重要で色々な伝統があること、オマーン式のコーヒー文化について、ラマダーンの終わりころに子供たちが大人からお菓子をもらうハロウィンに似た伝統的なイベントがあること、オマーンの女性たちはとても尊重されており性別/人種/宗教等にかかわらず平等であること、など多岐にわたるお話を伺いました。また、今年の夏は、異常気象のせいかオマーンは涼しく雨も多かったことを話され、その当時の写真や動画も見せていただきました。
ご講演後の質疑応答の場面では、大使館に植えられたスルタンカブースローズやオマーンの温泉に関する質問が寄せられ、あっという間の90分でした。
最後に久々の対面での講演会でしたので、参加者全員で記念撮影をしました。
Busaidi大使が成願寺を訪問されました
日本オマーンクラブは毎年11月には東京中野区の成願寺さんのご厚意で、日本・オマーン学生交流会を境内で開催させていただいております。その他にも同寺の特別のお計らいでオマーン人留学生達が年末・年始を過ごさせていただいたりと、成願寺さんは日頃から日オ交流に多大なご尽力をされています。
今年は日本とオマーンの外交樹立50周年の記念すべき年で、いくつかの記念事業が年間を通して開催されていますが、ブサイディ・オマーン大使が成願寺住職を訪問され、感謝の意を表されました。
以下は同寺の季報に掲載された記事です。特別許可をいただきここに転載させていただきました。
オマーン・スルタン国大使閣下ご来山
去る、5月31日(火)、オマーン・スルタン国特命全権大使モハメッド・サイード・ハリファ・アル・ブサイディ閣下が来山されました。当山住職は日本オマーンクラブ(相互理解を深めるための友好団体)の会員で、長年に渡り、オマーン留学生と日本の学生の交流の場を提供したり、お寺の宿泊体験、坐禅体験などに協力してきました。
今年は日本・オマーン外交関係樹立50周年にあたることから、オマーン・スルタン国が特別に用意された記念品を大使自らがお届けくださいました。
大使の車が境内に入ると、中野たから幼稚園の子どもたちとご父母、先生方がお手製の国旗を振ってお出迎え。大使も手を振り返されて、親しく声をかけてくださいました。
書院では大使と住職親子三代で歓談。大使から「留学生たちは成願寺を日本のもう一つの家のように思っています。彼らは、成願寺ではじめて触れた日本の文化がたくさんありました。彼らも私も、成願寺のみなさんの親切にいつも感謝しています」とのお言葉とともに記念のお品物を頂戴しました。
「オマーン文化ナイト」が早稲田大学で開催されました
6月3日(金)、早稲田大学ICCによる 「知られざる親日国!砂漠と海と中東の秘宝 ICCオマーン文化ナイト」が、ブサイディ大使を招き、大学内で開催されました。大学側からのご招待を受け、日本オマーンクラブからも7名が参加しました。定員80名ほどのイベントでしたが、希望者が殺到してあっという間に定員を超える盛況ぶりに、学生たちの海外への関心の高さがうかがえます。
このイベントは、大使と同大学のオマーン人留学生(Balqesさん、Hajarさん)によるオマーンの紹介から始まりました。大使からはオマーンについての日本語による情報源として、当クラブ 遠藤晴男 名誉会長執筆の書籍が紹介されました。
今年は日本とオマーン国交樹立50周年ですが、非公式なものを含めると400年に及ぶ交流があること、王室には日本人の血を引く姫がいることなど、日本との深いつながりが示されます。また文化的、地理的な魅力、今後の展望についてなどが英語と簡単な日本語字幕で紹介されました。多様な魅力を伝えるには時間が足りないながらも、多くの写真と解説に参加者もうなずいたり、驚いたりと、興味をひかれている様子です。
続いて” A Journey to Oman” というテーマで留学生二人が民族衣装を着て登場し、それぞれの地域や着る場面で衣装が異なることを実物を使って伝えました。方言の違いを含め実際に発音して解説するミニアラビア語講座を行うだけでなく、オマーンで話される他の言語にも触れたりと、細長い国土を持つ海洋国家としてのオマーンの多様性が浮き彫りになります。また伝統産業や食べ物、行事の解説に加え、コーヒーの飲み方のデモンストレーションも行われ、日常生活を生き生きと実感できるように工夫されたプレゼンテーションでした。
プレゼンテーションが終わると、オマーンに関するクイズと交流会へと続きます。以下は、クイズの一部です。みなさんもチャレンジしてみてください。(答えは下部)
- イスラム教の次に多い宗教は?
- オマーンの週末は何曜日?(日本:土日)
- 一番人気のあるスポーツは?
その後の交流会では、オマーン独特の服装や装飾品、コーヒーを提供する席(コロナ対策のため展示のみ)など、オマーンに関する展示を学生たちが熱心にみたり、それに関する質問を積極的にしていました。また大使や留学生と談笑する姿もあちこちでみられました。
来場者には大使館からのミニギフトとして、オマーンの生活では欠かせないデーツ(ナツメヤシの実)と日オの国旗バッチを全員に、またオマーンについての書籍やリーフレットは希望者にそれぞれ配布され、「ぜひオマーンに行ってみたい」という声を多くの学生たちから聞くことができました。この学生たちが過ごした一夜が、これからの両国の交流の一助となることを願います。
クイズ回答:
- キリスト教(続いてヒンドゥー教)
- 金土(礼拝日が金曜であるため本来は木金だが、世界的に多数派の土日に一日だけ合わせた)
- サッカー
2022年度第1回講演会が開催されました
2022年度第1回目のオンラインでの講演会が6月18日(土)に開催されました。講師は半年ほど前にオマーンから帰国された前・駐オマーン日本国特命全権大使の小林利典様です。小林様も大阪からオンラインでのご出席でした。
小林利典氏は、2018年10月から2022年1月の間、大使としてのご在任中には、半世紀にわたってオマーンを統治されたカブース国王が崩御されるなどの大きな出来事もありましたが、お忙しいお仕事の傍ら積極的に見聞も拡げられ、滞在中には実に8万km(地球2周)以上を車で走破されたそうです。オマーンは第2の故郷と言われるほどオマーンが大好きな小林利典氏が、オマーンでの貴重なご体験と豊富な知識をもとに最近のオマーン情勢について講演されました。
オマーン国内の状況、統治体制の変化、特有の全方位平和外交の行方や、トランプ政権以降の中東情勢、オマーンへの期待など、分かりやすくまた理解を深められるご講演で、視聴者からも実に有意義なご講演だった、いろいろ学ばせていただいた等のコメントが寄せられました。また質疑応答の中でも、まさに目から鱗ともいえるようなオマーンでの女性進出の状況や大学進学率等のお話も伺え、大変貴重な時間となりました。
今回は早朝にも関わらずオマーンやバーレーンの現地からも複数人の参加がありました。また参加者もビデオ・オン(顔出し)の状態での参加も歓迎としましたので、より楽しい雰囲気での講演会となりました。
小林前大使からは、マスカットでの生活を思い出しながらプレゼンが出来て大変楽しい思いをしましたとのお言葉を頂きました。
東京外語大学、オマーンのスルタン・カブース大学と学術交流協定を締結
2022年4月25日、東京外国語大学とオマーン唯一の国立大学であるスルタンカブース大学 (Sultan Qaboos University) の間で
国際学術交流協定が結ばれました。調印式に先立ち、ブサイディ駐日オマーン大使が同大の教授と学生に対してオマーンについての講演を行い、続いて当クラブの名誉会長で同大卒業生でもある遠藤晴男氏も挨拶をされました。
学生の皆さんは熱心に聴講し、中には是非ともSQU に留学してオマーンについて勉強したいという学生も現れ、オマーンへの関心が一段と高まったようです。
東京外語大学での学術協定調印式については同大広報の下記リンクをご覧ください。
http://www.tufs.ac.jp/NEWS/trend/220509_1.html
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